Marideli. helps u lose ur mind

東京都渋谷区恵比寿西2-9-9 代官山テクノビル2階

きょうは久々に映画のお話し。
かもめ食堂
観たことあるかた、多いと思います。

実は私、初めて観た時は
なんにも感じませんでした。

ヘルシンキでカフェ。
ただの夢物語なんじゃないの。
北欧ブームの一環じゃないの。


それでも何年かして、
ふと観たくなったことがあって
そのとき、すこしわかったことがあったような気がしました。

そして去年の春。
またまた観たくなり。
そのとき思いました。
この映画好きだなぁ。

物語は一見淡々と進んでいくようにみえますが、
そこには主人公の女性の
凛とした思いが流れているように感じます。

なかなかお客さんが入らない毎日。
それでも毎日丁寧にお店のそうじをして、
カップやグラスを磨き
毎日現れるようになった青年に
1杯の丁寧なコーヒーを淹れます。

ここでも登場するのがおにぎり。
やはりおにぎりは間違いなく日本のソウルフードなんですよね。

ヘルシンキの人たちに馴染みのある具材で、おにぎりをつくろう!!と
張りきって握りますが、
試食してもらうと評判がいまいち。

思い直し、
この国のひとが大好きなシナモンロールを焼きます。
すると、
毎日怪訝そうに覗いているだけだった女性3人組が、
シナモンロールを焼くいい匂いにつられ、初めてお店に入って来るのです。
丁寧に淹れられたコーヒーとシナモンロール
すっかり気に入った3人組は毎日立ち寄るようになりました。

この映画で感じたこともやはり
自分の欲より、だれかの楽しい時間のためのに。
ということでした。

じぶんの技自慢より、
望まれているものを
最高においしく提供すること。


物語のはじまりには、いつも静かだったカフェが
物語の終わりには、
焼き魚定食や生姜焼き定食をおいしそうに食べる、現地のひとたちの笑顔が溢れる、
活気あるお店になっていました。

最近また、とても観たくなっています。

 

追記

最終的におにぎりはシャケ梅おかかが定番になって、愛されメニューになっていました。f:id:Marideli:20170226224505j:imagef:id:Marideli:20170226224508j:imagef:id:Marideli:20170226224511j:imagef:id:Marideli:20170226224513j:image